底辺ちゃんねる。

底辺住民の暮らしぶりと思考を晒します。

キ〇ガイという言葉について想ふ。

変遷

古いアニメを見ていると、やたらとセリフに無音の部分があったりする。最初はマスターテープが古く、保存状態が悪いせいで音質劣化しているのだろうと思ったが、どうやら違う。現在に於いて、放送禁止用語に該当する単語が消されていると思われる。例えば、あしたのジョーのドヤ街のシーン。「こ〇き」」「キチ〇イ」といった単語が消されているように感じる。今気づいたが、「キチ〇イ」が変換の候補にすら現れない。これは時代の流れとともに、人々と社会の価値観が変遷している証左でしょう。ですが私は思います。「キチ〇イ」という言葉の意味自体が大きく変遷していると。

数十年前の意味

「キチ〇イ」という言葉が、放送禁止用語扱いを受ける前は、どのような使い方をされていたか。これは一部のアニメを見れば一目瞭然です。主に精神疾患を持つ方々に対して使われていたようです。明らかに、侮蔑であり差別です。放送禁止用語となるばかりか、日常的に使用されるべきでないことは明白です。ところが現在においては、この言葉が耳から聞こえることはなくなりましたが、場所によっては頻繁に目にします。インターネット上です。

基地外

ネット上で、「基地外」という言葉をよく目にします。自主規制のうえで変遷しているのですが、侮辱の意味合いは変わらず関心しません。ところが、意味合いは大きく変わっていると思います。現代ネット社会においては、何の根拠もなく、特定の精神疾患、病名をあげて相手を侮辱するのが非常に一般的です。情けない話ですが現実です。わざわざ「基地外」などとは言わないのです。では、現在どのような意味合いで「基地外」という言葉が使われているのでしょう。

客観性に欠ける人

人の意見に耳を貸さず、自分の意見が絶対に正しいと言ってはばからない。

客観的事実を突きつけられても過ちを認めない。

そして自身の正当性を大声で叫ぶ。

 

客観性に乏しく、主観が肥大化した人を指して「キチ〇イ」「基地外」と言っているんだと感じます。少なくとも、私個人はそういう意味合いに受け取っています。

2018年現在においては、「キチ〇イ」という言葉よりも、「アスペ〇ガー症候群」などという言葉を用いて相手を侮蔑することの方こそ慎むべきだと思います。この時代において、病名をもって侮辱するなど恥るべきです。大抵の場合、そうやって他人を侮辱している本人が客観性が全くないように見えます。

現在においては、侮辱語はそのままブーメランとなって帰ってくるということです。