底辺ちゃんねる。

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慰安婦財団解散のニュースに想ふ。

ゴール無き外交問題


3年前の2015年12月、元慰安婦たちを支援するために、10億円を日本が拠出することで「日韓間の慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する。」との合意に至りました。

日韓2国間における正式な合意であり、本来であればこれで慰安婦問題は完全に終了するはずでした。

ところが、私も含めて多くの日本人たちはこれで終わるとは思っていませんでした。多くの韓国人たちも終わらせるつもりはなかったでしょう。

恐らく、当時の合意に関わった安倍首相や岸田外相、韓国の朴槿恵大統領に尹 炳世外交部長官、そして両国の官僚たちの多くも、「これで終わるハズがない。」と行く末の予想は出来ていたことでしょう。

当時の外交戦の結果としては、日本の完勝であり、韓国の完敗でした。

韓国にとっては将来的に守られないことが予想できる二国間合意を結ばざるを得なかったという外交上の大敗北でした。

中国と米国を天秤にかけた結果、当時のおとなしかったオバマ米国の怒りと不信感を買い、米国の仲立ちの下での二国間合意を結ばざるを得ない状況に追い込まれました。

破れば国家の信用と品格に大きな傷がつく。わかってはいるが結ばざるを得なかった痛恨事だったでしょう。

日本側もこうなることは予想の範囲内だったでしょう。こうならないことがむしろ予想できませんでした。

私たちのようなネットを使って無責任に発言をするような人間でも、「韓国との外交問題ゴールポストが動く。」などと揶揄し、このような状況に陥ることを半ば当然のことと見ていました。

今回の件を見て思うことがあります。ゴールポストが動いたというよりも、ハナからゴールなど無かったように思えます。

だからこそ、「最終的かつ不可逆的に解決」というお子様向けの文言を入れたのです。

慰安婦合意を結んだこと自体が完全勝利ではあるが…


慰安婦合意を結んだこと。最終的かつ不可逆的に解決されると宣言したこと。

以上は紛れもない事実です。覆る余地などありません。全世界に向けて発信されました。世界中の大勢の市民が報に接しました。

この事実は慰安婦財団を無くしたとしても無に帰すものではありません。

韓国が何をしようと、何を言おうと韓国の国内問題です。日本には関係がありません。最終的かつ不可逆的に決着したのです。

ですが、世の中には歴史修正主義などという言葉があります。

私は歴史は割と好きなんです。昔から本屋に行くと歴史読本だのが並ぶコーナーに行ってしまいます。

ところが歴史修正主義などという言葉を耳にするようになったのは最近のことです。

私が思うに、歴史認識や伝承などは間違いだらけ。それを研究し修正していくのが歴史家の仕事だろうと思うのですが。

誰かが書いた本を読んだり、誰かが決めた歴史の常識を受け継ぐだけなら私にだってできます。誰にだってできます。

それを正すのが歴史家の仕事だろうと思うのですが、現在では歴史修正主義者と罵られ悪人のレッテルを貼られてしまいます。

もはや議論することさえ許されず、歴史をアンタッチャブル化する輩が多いように見受けます。

それこそ、歴史から学ぼうとしない愚かな人類の行いだと思うのですが。

ところで、これは私の勝手な解釈ではありますが、他人を歴史修正主義者と罵るものほど、歴史をアンタッチャブル化するものほど、自らの都合によって同様の行いをするように見受けられます。

例えば、今回の慰安婦財団解散の件です。

韓国という国は、日本に対し長年に渡って「歴史の教科書修正しろ」と要求をしてきました。

日本に対して誤った歴史教育を行っている、歴史修正主義的だと言ってきました。

そして今回の件です。慰安婦財団解散により、まるで二国間合意がなかったとでも言いたげに見えます。

そんなことは許されません。二国間合意は間違いなく事実です。最終的かつ不可逆的に解決と宣言されたのです。その報に世界中の人たちが接したのです。

これを無かったとするほうこそ歴史修正主義的で、歴史に逆行する行為に思えます。

喧嘩は相手を見てしなければならない。もちろん、相手にしてはいけない者もいる。


このように慰安婦合意については完勝…のハズなんですが非常に怖いです。

 

世界各国の中で、もっとも戦争相手にしてはいけない国を一か国選べと言われれば、私は米国を選びます。

世界各国の中で、もっとも外交問題で争ってはいけない国を一か国選べと言われれば、私は韓国を選びます。

 

もしも私が韓国の名族に生まれたら、世界的なアイドル歌手になってビルボード1位になることだって可能だったのではないかと妄想してしまいます。

顔?そんなものは作り変えてしまえばいい。

人に好かれない?そんなものはいくらでも操作できる。

白いものも黒く変える。事実でないことも事実にしてしまう。そんなチカラがある国のように思えてなりません。

あらゆる出来事は風化していきます。慰安婦合意だっていつの日か、事実かどうかが議論される歴史問題となっているかもしれません。

その時に、慰安婦合意が歴史上の事実と認定されるかどうか…私は事実と認定されないほうに賭けます。

なぜならば彼らの愛国心と団結力、国家と民族の名誉がかかった場合の無償の奉仕精神に勝てる気がしないので。

 

いつの日か、慰安婦合意が歴史上の事実ではないと葬り去られることを予想しますが、それができるだけ遠い未来であることを期待したいです。

 

 

追記 韓国をディスってるように見えるならごめんなさい。本意ではありません。外交は戦争です。どんな手でも勝てば官軍ですよ。国民が団結する国が怖いのは当然です。日本だって昔はその点が恐れられたのだと思いますしね。