秋篠宮殿下の御発言に想ふ。
国家国民を案じていただけるのは嬉しいのですが…。
秋篠宮さまの御発言が話題になっているようですね。
先日の記者会見において、天皇の代替わりにともなって行われる「大嘗祭(だいじょうさい)」について、「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」という疑問を呈せられ、公費からの支出ではなく、皇室の私費(内廷会計)で行うべきだとの自説を表されました。
政教分離の原則に反しているのではないかということ。華美を好まず質素にすべきという意味もあるのでしょう。
私如き底辺国民が殿下の御発言に思うことは、皇族という地位に驕らず、国家国民を思い、倹約を心掛けておられる。まさに現代日本的であり、模範的であられて国民として誇らしく思います。
また、世界的に見ても、王族、皇族がこのように慎ましい御発言をなされることは珍しいのではないでしょうか。
ですが…底辺とはいえ私も日本国民のひとりです。殿下にこんな発言をさせてしまうのは情けなくもあります。
数十年に一度のことですから華やかに行っていただきたい。
通常、天皇の代替わりが行われる時は、先代が亡くなられた後でしたよね。今回はそうではないです。
陛下が御健在な上での代替わり。こんなおめでたいことはありません。
とにかくおめでたい雰囲気の中での代替わりとなるでしょうから、国民のひとりとしては華やかに行っていただいて、それを見聞したい。
もしかすると、私の人生にとって最後の経験になるかもしれないのですから。
そんな国家国民にとっての一大事を、私たちの税金で賄えないなんて、一国民として情けないです。
明治は45年、大正は15年、昭和は64年、平成は31年、数十年に一度の国家の大行事です。
せめて盛大にお祝いさせていただきたいです。
政教分離…。
ややこしい問題ですね。とりあえず、法的には皇室、皇族の地位は明記されているから問題はないにしても、実に日本的なグレーな部分がいっぱいで…。
決して殿下を批判するつもりではないのですが、今回の発言そのものも政治的発言と取られかねない訳ですし…。
皇室を疑問視してきた勢力というのもいるわけで、そのような人たちに隙なり材料なり与える必要もないです。
皇室の存在を疑問視しているくせに、今回の発言にはのっかって「ほらみろ殿下だってこうおっしゃっておられる。」なんて便乗する人間もいるんだろうなあって思うんですよね。
最後に言いたいことを言いたいように言う。
皇室のことをなんだかんだ書くのって疲れますね。で、疲れないように思うことをまとめて書こう。
政教分離 ちょっとぐらいいいじゃないの。人間なんだから。言いたいこと言ってもいいよね。ちょっとぐらい。あと実際日本は神道国家なわけで、その行事なんかを国費で行うのも当然でしょ。そのうえでキリストを信じようがブッダを信じようが自由な国。テロも起きずに上手くいってる。問題ないでしょ。
質素倹約 国家の象徴が必要以上に貧乏くさいと国民だって恥ずかしいかもしれない。皇族の方々は過度の華美は好まれない。国民はそれを知ってるから必要以上に倹約をしていただくことないでしょ。
殿下のお気持ちもわからんではないんですよ。お立場もあり、タイミングもあるだろうし。
皇族の皆様方の人となりは国民は知ってるつもりでいます。
こんなに世知辛い世の中なのに皇室への不満は聞かれない。そういうことですよ。問題ないですよ。
他国の王族みたいに下品に遊んだり、スキャンダルをパパラッチされたりするようだと既に終わっているかもしれませんが。
金は天下の回り物。回るべき場所にちゃんと回ります。だから盛大にお祝いすればいいと思うんですけど。