平成の終わりに想ふ。
ひとつの時代の終わりを迎える。
まもなく平成が終わろうとしています。
昭和生まれの私にとっては、自分が実体験した時代の終焉を迎えるのは初めてのことです。
約30年のあいだ、日本は成長できたでしょうか。
社会は成熟したでしょうか。
最近、どこかで読んだ気がします。
平成元年頃には、日本のGDPは全世界のGDPの6分の1を占めていたと。
そして、米国のGDPは4分の1弱を占めており、日米の2か国で全世界GDPの40%を占めていたそうです。
現在は…米国はもとより、日本については見る影もありませんね。
製造業全盛の当時は、世界の大企業ランキング50位以内に、日本企業が30数社も名を連ねていたそうです。
それが現在は…トヨタ1社だけと残酷な時の流れを感じます。
米国は時代の流れにのり、IT時代を迎えても世界の潮流をリードしてきました。
日本は製造業にしがみつき、流れに乗れなかったという一面もあるのかもしれません。
これから迎える新しい時代こそ、過去の失敗を教訓とし時代をリードしていかねば日本の未来は危ういのではないでしょうか。
例えばです。ガソリン車の時代は、20~30年後には終焉を迎えるはずです。
そのときにリードするのは誰なのでしょうか。
現段階では、テスラのような専門メーカーが一歩リードしているのかもしれません。
新しい時代には、過去にしがらみなく、縛られない新しい者が台頭していくように思います。
ベンチャーですね。
果たして、日本はベンチャーが台頭できる社会を実現できているでしょうか。
信用と実績無きベンチャーには、金も貸せない、取引もできない、結果的に新しい芽を摘むんではいないでしょうか。
平成の30年は、世界における日本の存在感が縮み続けた時代だったように思います。
これからの時代は、ダイナミックな時代であって欲しいものです。
もうすぐ新しい元号が発表されます。
新しい時代の波を感じさせるようなダイナミックな名前であれば嬉しいのですが。
平成の日本は、ちょっとおとなしすぎたような気がするものですから。