底辺ちゃんねる。

底辺住民の暮らしぶりと思考を晒します。

不寛容な社会を嘆く若者に想ふ。

ネットで不寛容を嘆くツイートを目にした。


いわゆるネットサーフィンということをしていたんです。するとどっかのまとめサイトにおいて、不寛容な社会を嘆くツイートを取り上げて、あ~だこ~だと議論がなされておりました。

正直、関係ないしどうでもいいかなって思いながら見てたんですけど、ちょっとだけ引っかかる部分がありまして。

で、不寛容にも、わたしも思ったことを言わせていただきます。

ツイートの内容としては、色んな不寛容がなくなればいいなっていう内容です。その中に、「暇な店員は訪れた友達とだべってればいい。」という一文がありまして。

逆に言えば、暇な店員が友達と喋っているのを注意するのは不寛容ってことですよね。それはさすがに違うでしょうって思うのですが、16万件のいいねがついておりまして。

こんなことでいいのかなって思ったわけです。で、不寛容にも私個人の意見を述べさせていただきます。

店員が暇になるのはありえない。


「暇だなあ。友達と喋っていよう。」これは低レベルの高校生アルバイトの感覚です。暇というのは、行うべき作業が無い状態のことだと思います。

お店が行うべきことがない完璧な状態になることはありえません。例えミシュラン三ツ星のレストランであっても、トイレが汚れていたり、床に何かが落ちていたり、100%の状態になることなどありません。

ましてや遊びに来た友達とだべるとなると、コンビニのバイトレベルの話でしょう。

コンビニの売り場が100%の状態になっているのを見たことがありません。あるとすれば新規開店前だけです。

24時間営業ですから、常に商品の品出し、前出しが必要な状態です。店内も店外も、掃除が不要な状態になることなどありえません。

完璧な状態になることなどあり得ないのですが、常に完璧に近づけるべく仕事をする。

それが経営者の目線であって、一定の責任感を持つ労働者の目線でもあります。

ですので、暇だからと友達と喋っていると、「掃除でもしろ。」と言われるのです。これは不寛容の問題ではありません。

では、何故に「暇だ。」と思ってしまうのか。お店のことを知らなくて、状況の把握が出来ないからです。

やるべきことが山ほどあるのが見えないからなんです。見えていないから「掃除でもしろ。」と指示を出されるのです。

理想主義者が理想を追うのは結構なことだと思います。


コンビニアルバイトの現実が見えるようになると、指示など出されなくとも対処出来るようになります。

「レジにお客様が来ない。暇だなあ。」から、「レジにお客様が来ない。今こそあの作業をしよう。」になります。

現実が見えるようになると、現状が把握出来るようになると、コンビニのアルバイトでも、様々なケースに対応でき、改善も出来るようになります。

社会に山積された問題も、意外と似たようなものなのかも知れません。

現実を知り、現状が把握できれば、改善策も見えてくるのかもしれません。

その先に理想の結実があれば良いですよね。

不寛容で息苦しいと言われる社会がマシになっていくことを私も期待します。

そして、真面目で勤勉といわれる日本の労働者が待遇で報われることを祈ります。

そのためにも、「暇だなあ。友達と喋っていよう。」は駄目ですよ。

世の不寛容をなくす為にも、高いレベルの労働には相応しい待遇を。罪には相応しい罰を。と思います。

どうも犯した罪に対して過剰な罰を望む風潮を感じるので。実は、労働に対し相応しい対価をもらえていないという不満が根源にあるのではないか、なんて勝手に思っていたりします。

 

しかしまあ、他人のツイートにとやかく言う不寛容な私に、あ~だこ~だ言う資格があるか甚だ疑問ではありますが。ツイートされた方。申し訳ございません。

そうそう。ちなみに、日本のサービス業のレベルが高いのは陰で泣いている人たちのおかげだって意味なら理解します。日本人の数少ない武器である勤勉さを捨てると、日本終了ってなっちゃうと思うので、勤勉さに相応しい対価を支払うって方向性が良いと思います。今こそ所得倍増計画を行うべきでしょ。