大阪ダブル選挙での維新の圧勝に想ふ。
大阪府民として思うこと。
大阪といえば、日本で2番目の都市であり、商都である。私の若いころはそう信じて疑いませんでした。
誰もが知るファクトであったように思います。
ところが近年では、「日本で2番目の都市は横浜だろ。」なんて声が大きく聞こえるようになってきました。
横浜だけではありません。バブル崩壊以降、発展の速度は鈍化したかもしれませんが、それでも日本中の都市が発展を続けてきました。
そんな中、他都市と比べても大阪の停滞は際立っており、大阪とその他の都市の間にあった格差はあっという間に縮まっていったように思います。
そして、東京と比較した場合は、その差は絶望的なものとなり、かつての日本の商都の面影は年々薄れていきました。
かつての大阪の人たちといえば、商才にあふれ、独創的なアイデアを発揮し、時代を先取りして起業をしていく。
国策として、東京の一極集中が進められた際も、そうして生まれた大手企業や、時には業界団体ごと東京に引っ越して日本の経済に貢献してきました。
松下幸之助や、安藤百福だけではなく、革新的で想像力とバイタリティにあふれた大阪人がたくさんいたのだろうと思います。
現在はどうでしょうか。革新的の真逆、非常に保守的な人たちがあふれた土地柄に変わってしまったように思います。
あるのは日本で2番目の都市に住む大阪人だというプライドだけ。変化を望まず、停滞して澱んだ水にも慣れてしまっていたように見えました。
水は流れるから清いのです。
パソコンは新鮮な空気を取り入れ、古い空気は吐き出すから壊れないのです。(脱線)
かつて、大阪を支配した自民は、澱んだ水も、熱い空気も入れ替えようとしませんでした。
停滞して水が澱むと腐っていきます。
水や空気を循環させると約し、実行に移してくれたのが橋下徹氏でした。
水や空気が綺麗になると、無関係のように思える街にも活気が戻り、開発が進むようになったように思います。
不思議なものです。
維新がやろうとしている事と報道と。
維新の悲願は周知の通りの「大阪都構想」です。
「大阪都構想って何? 維新は説明が足りない。」なんて言われますけど、基本は実に単純でわかりやすいですよね。
要は、
大阪府と、大阪市の二重行政をやめましょう。府と市が別人格を持つことで、お互いが拒絶反応を起こして逆方向に進む。綱引きのように引っ張り合っても前に進めないから、府と市を同人格にすることで前進しましょう。行政を一本化するついでに、コストの削減もやりましょう。
たったこんだけのことですよね。実にわかりやすくて単純ですね。
区割りをどうするのか等、議論と説明が足りない? そんなの後で微調整も出来る話ですよね。
区割りなんて今までだって変えてきたじゃないですか。
大阪に住んでいない人にもわかりやすくいうと、維新は与党なんですよね。
で、与党の足を引っ張ろうと、野党は難癖をつけるのが仕事になってる。
そして、何故かマスコミは野党の味方で、維新の方針や説明を茶の間に届けるのに協力的ではないくせに、「維新は説明が足りない。」なんて言う。
わかるでしょ? 国政と変わんないですよ。違うのは維新が与党ってだけでしょ。
しかし、マスコミってなんでこうなんだろ。
橋下氏の現役時代なんて酷かったですよ。
関西ローカルのニュース番組で、橋下氏についての街頭インタビューがあったんですよね。
道行く人々がみんな、「橋下の独裁がひどい。」とか「独裁体制をなんとかしないと」とか。
橋下徹イコール独裁者っていう意図的な編集。そんなわけないからね。大阪人が全員頭おかしいなんてありえないからね。編集…どころか仕込みだったんじゃないかって思うくらい。
週刊朝日の例を出すまでもなく、当時の橋下氏と維新に対する関西での報道は酷かったですよ。
そして、それは今も変わらずです。
FNN世論調査です。産経ニュースから引用させていただきました。
これ…今だからこそわかりますよね。正確ではない。というか、明確に間違ってないですか。
これが間違いでないのであれば、選挙結果との乖離はどういう事なんでしょうか。どうも報道が意思を持ってされているように感じるのは私だけなのでしょうか。
維新勝利の理由と意味。
維新が何故に勝利したのか。
これは簡単でしょう。
大阪都構想の是非を問うと言って選挙を行ったのだから、それを府民は支持をしたということ。
そして、今までの府政と市政に対しての信任を得たということ。
逆に、その他野党は支持が得られなかったという事。
前回の選挙と比べて、投票率が上がったのもポイントだったのではないでしょうか。
ネットの声などを見てみると、若い世代の喜びの声が多いように思われました。
普段は選挙に行かない若い人たちが、都構想支持を表明するため、前回の住民投票の轍を踏まないために、投票所に足を運んだのではないでしょうか。
保守的で変化を望まぬ世代から、未来を生きる若い世代が変化を望み、勝ち取った結果なのだとしたら、素晴らしいことだと思います。
今まで激しく抵抗をしてきた反維新勢力ですが、今後は民意を汲んで、住民投票の再実施に進まなければなりません。
私はS市の住民です。
S市在住ですので、市長選には投票できませんでした。
とはいえ、S市の市長といえば…。ねえ。いつお辞めになってくれるのでしょうか。
S市にとってチャンスなんですよ。この機会に問題だらけの人物に居座られたら困ります。
即刻退場を願いたいものです。
とはいえ、私は10年前の市長の初当選時に一票を投じました。
理由は、橋下氏の後援を受けており、都構想賛成派であり、S市も構想に加わることになると考えたからです。
まあ当選後は見事に手のひらを返されましたけど。(笑)
そんな市長には退場いただいて、S市を都構想に加えていただきたい。
何故にS市民として都構想への参加を望むのか。別の機会に書いてみたいと思います。