底辺ちゃんねる。

底辺住民の暮らしぶりと思考を晒します。

Jリーグに出来てNPBには出来ないのかと残念に想ふ。

日本はサッカーネーションではない。

日本は野球の国である。決してサッカーネーションではない。しかしながら、Jリーグの勃興を見るに、またNPBの停滞を見るに、日本はサッカーの国ではないのかと思ってしまう。Jリーグは、J1、J2、J3、の三部制で成り立っており、野球の1軍、2軍とは違い、それぞれ独立したチームである。そして成績によって入れ替えが行われており、いかに人気を誇る名門チームであろうとも、成績次第では下部リーグに降格する。Jリーグ加盟チームは現在57チームあり、別にJFLというリーグも存在している。それに対し、

野球は12球団であるが、多すぎるとの理由で8球団制が検討された。

この差はどこにあるのか?JリーグNPBのように保守的で、自チームの目先の利益だけを追求する集団となる可能性が充分にあった。その分岐点となったのが、人気、実力NO.1だった読売ヴェルディの追放劇だった。撤退?いえいえ、独裁者のプライドを挫いて追い出したJリーグの勝利です。もしも、読売の好きにさせていたら、Jリーグは日本に根付くどころか、あっという間に衰退したことでしょう。

甲子園が野球を繁栄させ、読売が発展を阻害してきた。

日本が野球超大国である最大の理由は、高校野球人気を最大の要因とする野球人口の多さでしょう。プロ野球はむしろ、日本野球の発展を阻害してきました。読売は自チームの観客数と視聴率だけを求め、その結果として、プロ野球とは家で読売巨人軍の試合を見ることとなりました。その他チームも巨人、阪神と試合が出来るという既得権にしがみつきました。結果、NPBチームは増えることなく、世界屈指の野球人口を無駄にしてきました。本当に野球というスポーツを発展、繁栄させようと考えるならば、各チームを幅広く地方に分散させ、地域密着型の経営で地元ファンを獲得し、幅広いファン層を獲得すべく努力すべきでした。一部チームは、現在そのような努力を行うようになりましたが、読売の望みは、今も昔も日本全国民にファンになってもらうことが理想のように見えます。

韓国プロ野球は10チーム制。

韓国の人口は日本の半分以下です。ですが、プロチームは日本よりたった2チーム少ないだけです。野球人口となると日本の比ではないはずです。日本では、趣味で草野球に勤しむ人たちがたくさんいます。日本中の高校に野球部があり、高校球児が溢れています。かたや韓国で野球ができるのは一部のスポーツエリートだけと聞きます。競技人口の少なさは、ファン数にも影響するはずです。これだけ野球環境の違いがありながら、日本で12球団以上経営出来ないというのは詭弁、もしくは怠慢にしか聞こえません。20チームで野球ファンを分け合うよりも12チーム、いや、もっと少数のチームで野球ファンを分けたい。なんなら1チームで日本中のファンを独占したいという馬鹿すぎる考えが根底にある気がしてなりません。

チーム数が増えてもレベルは下がらない。

チーム数を増やすとレベルが下がり、ファンに見せるのが失礼なリーグになると言う論調が多いです。では、逆に言えばチーム数を半分にすればレベルが上がるということでしょうか。例えば、チーム数が今の半分の6チームであればレベルが上がるのか。残念なお知らせがあります。チーム数が6チームしかなかった場合、

落合博満野村克也掛布雅之イチロー etc....

こんなキラ星の如きスーパースターたちに活躍の場が与えられなかった可能性が高いのですよ。

チーム数が半分しかなければ、プロ野球選手に成れる人も半分になります。ドラフトでは、各球団6人前後の補強をしますが、半分の3人しかプロ選手になれません。イチローはドラフト4位ですから、プロ野球選手に成れなかった可能性があります。少なくとも、大学や社会人を経由してプロ入りした場合、全く違った実績になっていたことは間違いがありません。

そして何より、現在活躍中のプロ野球選手の半分がプロ野球選手になれず、ポジションも半分しかなくなるということです。それをレベルが高い状態と見做しますか。大きく層が薄くなることは間違いありません。では、12球団で充分だったのか。私はそうは思いません。もし、もっとたくさんのプロ野球チームがあったなら、世に出現することができなかったスーパースターたちを見ることが出来たはずです。

サッカーファンはよく理解していて、野球ファンはあまり理解できていないことがあると思います。

ポジションが選手を育てるということ。どんな一流選手も、ポジションが無ければ腐ってしまうということ。

野球チームが倍増したとすれば、ポジションも倍に増えます。経験を積むことで成長できるのは当然です。チーム数が増えればレベルが下がるというのは、ごく短期間の話だと考えます。

長期的には選手の受け皿となり、競技人口の増加につながり、層が厚くなりレベルが上がると思います。

逆にチーム数を減らすと、選手の受け皿が減り、競技人口の減少につながり、層が薄くなり、レベルが下がると思います。この場合、サッカー人口が好調に増加していることを考えれば、野球の衰亡に繋がるのではないでしょうか。

Jリーグ57チーム、NPB12チーム....野球超大国日本においてこの体たらくは実に情けないと思います。サッカーに出来て野球に出来ないなんて。

PS....2軍は、本拠地周辺の郊外で地元密着型 「おらが村のチーム」にすべし。ファンのすそ野を広げるべし。鳴尾浜球場のようにタダで2軍戦が見れるなんて論外だわ。ファーム?ふざけんな。牧場なんて見て誰が楽しい?プロならば、2軍でも誇りを持ってプレーし、観客に魅せるべきだ。もちろん金取って。もちろん観客増加につとめて。もちろん利益をあげれるように努めるべきだ。