神奈川県庁のHDD情報流出問題に想ふ。
HDD情報流出事件で思い出したことがあります。
情報機器の買取、再販、レンタル、そして処分などを業務としていたブロードリンク社。
この会社が請け負っていた情報機器の破壊、破棄を行う現場で働いていた人物による神奈川県庁のHDD転売事件が世間を騒がせています。
単純にわかりやすく言えば、情報機器を破壊して捨てる現場で働いていた人物が、破壊すべき機器を破壊せずに、持ち帰ってヤフーオークションで転売をしていた。
そして、転売されたHDDの中身がそのまま残っており、過去最大級の個人情報流出事件となったということです。
ブロードリンク社の管理体制のずさんさに驚きを隠せませんが、このニュースを聞き及び思い出したことがあります。
相手が高橋容疑者であったかは定かではありませんが、私も同様のHDDをヤフオクにて購入したことがあるのを思い出しました。
ヤフオクにてHDDを購入したことが何度かあるのですが…。
私の過去記事でも、中古品が何度も登場しています。
底辺の貧乏ったれとしては買えるものなら新品を買いたいのですが、やむなく中古品で済ますことも多々あります。
そして、同じ中古品を買うのでも、PCショップで購入するのとヤフオクで購入するのとでは、ヤフオクの方が圧倒的に安く買えることがほとんどです。
そのため、ヤフオクでHDDを購入したことが何度かあります。上の写真のHDDもヤフオクで購入した中古品です。
ヤフオクで購入するたびに不安に思うのは、品物が無事に届き、壊れていないかどうか。ディスクをチェックして、正常と判定されるかどうかです。
幸いにも、過去に一度として問題のある中古品をつかまされたことはありません。
ところがです。過去に一度だけ驚くべき経験をしたことがあります。
中古で購入したHDDをデータドライブとして利用しようとして…。
中古パーツの寄せ集めでパソコンを組もうとしたときのことです。
問題なくBIOSが起動し、ヤフオクで購入したHDDをデータドライブとして利用しようとしました。
OSはUSBメモリからインストールするつもりでした。
いざ、電源を入れてみると、OSのインストールが始まることもなく、なんとWindows7が起動し、デスクトップ画面が表示されました。
HDDの中身は消去されておらず、OSが入っており、そのまま起動してしまったのです。
「嘘やろ…。」
驚きつつも、少々のぞき見をしてしまいました。
東海地方のカーショップのパソコンのHDDだったようです。
その気になればいくらでも情報を盗み見ることが出来る状態でしたが、興味が無く、それよりもパソコンを組み上げることに意識がありました。
ですので、「OSもったいないな…。」と思いながらも、Windows10を用意していたのでHDDを初期化してOSをクリーンインストールし直しました。
普通に考えれば中身の消し忘れなんでしょうが、OSが起動してしまったので、一瞬「サービスのつもりなんだろうか。」なんていう風にも受け取りそうになりました。
ヤフオクで中古パーツを購入しながら想像していたこと。
ネットオークションやフリマアプリでは、ちょっと怪しい気がするPCパーツなども見かけます。
「この人はどうやって品物を手に入れているんだろう?」
そう思うことは多々あります。
そんなとき、ゴミの収集業者さんやリサイクル回収業者さんなんだろうなと勝手に想像してました。
ウチの近所でも、「壊れた家電などの不用品を無料で引き取ります」なんていう業者さんが回っていました。
パソコンをいじったりして遊んでる身としては、「パソコンが壊れたっていっても全部壊れてるわけじゃなくて使えるパーツもあるだろうにな。もったいないな。」って思いますから。
一般的には、パソコンがうんともすんとも言わなくなれば、壊れたと判断してゴミ扱いするのも普通なんだと思います。
そんな風にゴミとして捨てられたパソコンから問題の無いパーツを取り出して販売してるんだろうな…なんて思ってました。
今回の事件でいかに恐ろしい事か今更気づいた。
私が購入したデータ入りHDDがどういう経緯で私のところにやってきたのかはわかりません。
カーショップの人が不要になったものを売ったのか、誰かがゴミの中から見つけたのか。
それとも、今回の事件のように、破棄を請け負う業者が流したものなのか。
いずれにせよ、HDDのような情報をストックする機器の扱いには充分に気を付けないといけませんね。
そしてブロードリンク社ですけど……ずさん過ぎた管理体制に導かれた結果は……ちょっとかわいそうな気もする。
だけど、自業自得というしかなさそうかな。
この会社に勤めていれば、高校生のアルバイトでも問題点に気が付きそうなんだけども…。
ていうか、ずさん過ぎて転売の誘惑に負けるなっていう方が酷な気もする。