B's動画レコーダー7 を買ったのでレビューしてみる。
目次
- 知らぬ間にB's動画レコーダー7が発売されてた。
- そもそもB's動画レコーダーってなに?
- B's動画レコーダー7の簡単な使用法を説明します。
- B's動画レコーダー7の最大の変更点?グラフィックボードによるハードウェアエンコードを試してみる。
- B's動画レコーダー7は買い? アップデートする価値は?
- B's動画レコーダー7+DVDビデオもあるよ。
知らぬ間にB's動画レコーダー7が発売されてた。
B's動画レコーダー5 を買ったのでレビューしてみた。 - 底辺ちゃんねる。
メールを確認する日常。
ふと、ソースネクストから届いたメールに気づきます。
「新製品「B's動画レコーダー7」へのバージョンアップ・サービスが、さらにお安く利用できます。」
ああ。そうなんだ。いつのまにやらB’s動画レコーダーって新しいのが出たんだ。
どうしようかな……。
5、6と購入、アップデートをして、レビューもしてきたけど、今回はどうしようかな。
たぶん、デザインがちょっと変更になっているくらいで、たいして代わり映えしないんだろうなあって思いながら、メールにある機能比較表を見てみると……
おっ。おお!?
機能比較表の上の方にある対応GPUの欄。
B's動画レコーダー6では、Intel QSVというIntelのCPUに内蔵されるビデオエンコーダーのみの対応でしたが、B's動画レコーダー7では、NVIDIA、AMD、両社のGPUを使ったハードウェアエンコードに対応しているようです。
B's動画レコーダー6のレビュー記事に書きましたが、私のPCのCPU i5-8400では非力で、4K動画キャプチャーではコマ落ちが酷くて実用的ではありませんでした。
ところが、私のPCにはNVIDIAのRTX2070SUPERを搭載しています。
これならば、4K動画のキャプチャーも問題なく出来るようになったかもしれない。
そういうわけで、またしてもアップデートしてみようかなと、レビューもしてみようかなと思います。
今回はついでというか、B's動画レコーダー7+DVDビデオ にしてみようかな。
よし。そうしてみよう。
そもそもB's動画レコーダーってなに?
パソコン画面に表示される映像、画像と、音声をキャプチャーできるソフトです。
Windowsアクセサリに搭載されているSnippingツールと同じような要領で、動画や画像をキャプチャーし、保存することができます。
Snipping Toolと同じようにPCディスプレイ上にある保存したい映像や画像を枠で指定してキャプチャーをとります。
もちろん、全画面キャプチャーも可能です。(高解像度、高画質の動画をキャプチャーするには、高いPC性能が要求されます。)
Youtubeなど、様々なサイトの動画、音声のキャプチャーを撮ることができ、MP4ファイル形式で自分のPCに保存できます。
また、そうして保存した動画を、自分好みにカット、結合して編集をすることもできます。
簡単に言えば、PC画面に表示されるお気に入りの動画やTV放送などを、動画ファイルにして自分のものに出来るソフトです。(著作権等の問題でキャプチャーがとれないサイトや動画もあるかと思います。)
以下、ざっくりとできること。
- PC画面上の動画キャプチャー録画。
- 動画のカットや結合といった動画編集。
- 静止画の切り出し。
- 録音、音声ファイルの作成と編集。
こんな感じでしょうか。
機能としては、今のご時世、PCで行うWEB会議を自分の声も含めて録画、録音できたり、PC画面上で他の作業を行いながらバックグラウンド録画ができたりもします。
バックグラウンド録画については、先述のB's動画レコーダー6の記事にも記述しております。
B's動画レコーダー7の簡単な使用法を説明します。
アイコンをクリックして起動します。
操作パネルです。
今までのものとはデザインが変わりました。
2Kや4Kといった高解像度ディスプレイの普及が進んでいますので、操作パネルが大きく使いやすくなったのはありがたいです。
録画をしてみます。
録画範囲の指定をします。
新機能として、特定のウィンドウを選択すると、自動で録画範囲の設定をしてくれるそうなのですが、私が試した限りでは今まで通り手動でやらないと無理でした。
任意の範囲を選択し、自分で録画範囲を指定してみます。
ポインターを使って、前述のSnippingToolと同じ要領で行います。
範囲指定を終えると、録画ボタンと座標?が表示されます。
赤い録画ボタンを押すと録画が始まります。
ボタン押下後、録画開始までデフォルトで5秒の猶予時間が設定されていますが、自分の好みで録画開始までの時間を設定できます。
録画が始まると録画秒数が表示され、その右側には一時停止ボタンと停止ボタンがあります。
停止ボタンを押せば録画が終了します。
はい(Y) をクリックしてファイル一覧画面を開いてみます。
とりあえずファイルがひとつしかなくて寂しいですが、こんな感じで一覧画面になります。
アップにしてみました。
ファイル名に動画タイトルが表示されています。
動画サイトの動画タイトルを自動で認識し、ファイル名にしてくれる新機能です。
これは便利ですね。
動画サイトではCMが最初に流れることが多いですが、CMが終わって本編が始まってから録画をスタートしないとタイトルがつかないので要注意です。
また、動画タイトルを自動で取得できない動画もあるようです。
ファイル一覧画面の右上の「保存フォルダを開く」をクリックすると、任意の場所に保存されたMP4ファイルが表示されます。
もちろん、動画保存フォルダーは自身のPCのストレージ上で好きな場所を選べます。
また、Microsoft OneDrive、Dropbox、iCloud、といったクラウドストレージサービスに保存することもできます。
B's動画レコーダー7の最大の変更点?グラフィックボードによるハードウェアエンコードを試してみる。
今回のアップデートによる目立った変更点は、録画範囲とタイトルを自動で取得できるようになったこと。
また、録画済みファイルの一覧がサムネイルで表示され、見やすく管理しやすくなったこと。
そして、このコロナウイルスと共生せざるを得ないご時世、ネット会議の録画に対応すべく、マイク入力音声の録音ができるようになったこと。
などなど、便利で扱いやすくなりました。
ですが、先述の通り、B's動画レコーダー6では、CPUの非力さから4K動画キャプチャーが出来なかった私にとっての最大の変更点は、やはりNVIDIA、AMD両社のGPUによるハードウェアエンコードに対応したことです。
これによって、PCにかかる負荷を軽減しつつ、高解像度、高画質動画キャプチャーが可能になったのではないかと楽しみです。
ちなみに、過去のレビューに記しましたが、B's動画レコーダー6で4K動画をキャプチャーしようとした場合、CPU使用率が100%に張り付いてしまい、紙芝居以下、ほぼ静止画の動画キャプチャーとは呼べない代物になってしまいました。
ちなみにCPUは先述の通り、i5-8400で現在も変わっていません。
「ハードウェアエンコードを有効にする」にチェックを入れます。
GPU選択の画面などはありませんので、これでグラフィックボードのハードウェアエンコードが使用できるはずです。
PCにグラフィックボードが搭載されていない場合、Intel第二世代以降CPU搭載の場合は、Intel QSV によるハードウェアエンコードの使用となると思います。(Intel QSV搭載CPUかどうかはご自身でご確認下さい。)
「H.265/HEVC で録画する」にもチェックを入れます。
少なくとも私のPC環境では、そうしたほうが圧倒的に画質が良いです。
また、フレーム数と画質はPCの性能を踏まえて設定することになるかと思います。
ちなみに、地デジは約30fpsで放送されていますから、60フレームにする意味がありません。
Youtubeの場合は、解像度を選択する際に、右に「60」と表示されていれば60fpsですので、PCの性能的に可能であれば、フレーム数を60に設定するのが良いと思います。
GPUハードウェアエンコードを使って、4K動画キャプチャーに挑戦してみる。
前回、TVのラグビー中継をキャプチャーして紙芝居状態でした。
今回も動きのある相撲中継をキャプチャーして確かめてみます。
地デジ中継のため、先ほどの設定からフレーム数だけ30に下げました。
録画中のCPUの使用率は40~50%くらいが多かったでしょうか。
100%に張り付いていた前回とは格段の違いです。
GPU使用率は15%くらいで安定しています。
で、キャプチャー動画を確認してみたところ、多少なめらかさに欠ける気がするものの、前回とは大違いの安定した動画となっていました。間違いなく大いなる進歩です。
次はYoutubeにて4K60fps動画キャプチャーをやってみます。
わかりやすそうな動きのある動画を探していたところ、ちょうど良さそうなF1ゲームの動画があったので試しに録画してみました。
GPUの使用率が約30%くらいで安定しています。
TV中継を30fpsでキャプチャーしたときは15%くらいでしたので、フレーム数を倍にすると、そのままGPU使用率も倍になっている感じです。
で、撮り終わった動画ファイルを見てみると……。
う~ん。微妙かな。
やっぱりなめらかさに欠ける感じ。パッと見で30fpsくらいの流れるようなカクカクさ。(表現がおかしいですか?w)
描画の際のスタッタリングのようなガタガタさではなく、安定してなめらかにカクついてる感じ。
試しに画質を一番下の「低」に設定してみると、いくらかなめらかさが増したように感じます。
もういっちょ試しに、Youtubeの動画プレイヤーの全画面をやめ、モニターディスプレイの4分の1サイズにしてみました。
これで1920×1080のFHD解像度ということになります。
録画の結果はやはりとてもなめらかでした。
解像度を落としたとはいえ、画質はむしろこちらの方が上かもしれないです。
そしてフレームレートは、きっちり60fps出ているように感じます。
B's動画レコーダー6では静止画か、良くて紙芝居程度だった4K動画キャプチャーが、GPUハードウェアエンコードによって実用的なところまで迫ってきましたが、それでも私のPC環境では、まだFHDの方がベストであると言えます。
FHD動画は高画質でなめらかで不満を感じません。
とはいえ、B's動画レコーダー6とは比較にならないほど進歩したと言えそうです。
ところで、もうすぐRTX3000シリーズが発売されますし、AMDのZEN3も11月?に迫っています。
それらを使えば、4K60fps動画キャプチャーもお茶の子なのでしょうか。
買ったら追記しようかな……。(去年の今頃も同じことを書きましたが……。)
B's動画レコーダー7は買い? アップデートする価値は?
B's動画レコーダー7の良くなった点
- 動画サイトの動画キャプチャーファイルに自動でタイトルを付けてくれる。
- ファイルの管理が見やすく、やりやすくなった。
- グラフィックボードのハードウェアエンコードに対応したことで、動画の質が大きく向上した。
微妙な点
- グラフィックボードが搭載されていないPCの場合、ハードウェアエンコードに対応したアップデートの恩恵を受けられない。(そもそも、高画質、高解像度の動画キャプチャーを撮るには、それなりのPC性能が必要になりますが。)
私は前回もアップデートしました。
前回と比べて、はるかに大きなアップデートであったと感じました。
ですので、旧製品をお持ちの方のアップデートは大いにアリだと思います。
NVIDIA、AMD両社のハードウェアエンコードに対応したグラフィックボードを持っている方には特におすすめできるかと思います。
新規での購入をお考えの方も、大きくアップデートしたこの商品はアリだと思います。
欲しい動画を手軽に自分のものとして保存ができる。
画質、解像度、フレームレートについては、自前のPC性能と相談しながらの設定になります。
最初は無理めの設定をして、徐々に解像度、画質、フレームレートを落としてベストを見つけるのが良いと思います。
また、著作権の問題で、キャプチャーできない動画や、してはいけない動画もあることをご理解ください。
意外と出来てはいけない動画キャプチャーが出来てしまうような気がしますが、そこらへんは自己責任でよろしくお願いします。
B's動画レコーダー7+DVDビデオもあるよ。
今回、これにしたんですよね。レビューもするつもりで。
だけどね……。とりあえずDVDもったいない&めんどくさい。(笑)
B's動画レコーダー7とはまた別のB'sDVDビデオ4という商品がバンドルされています。
このソフトは普通にダウンロード版を買うと3980円のようですので、DVDを焼くソフトが必要な方はセットで買うとお得でしょうか。
私の場合、いきおいで一緒に買っちゃったけど、DVDどうしようか。
個人的には用途としては、音楽MV集とかライブDVDを作ってカーステで流すくらいかなあ。
また今度、使用するときには追記なり、レビューをしてみようかなと思います。
9月14日現在、パッケージ版は発売されておらず、ダウンロード版のみとなっています。購入、ご検討はソースネクストサイトへどうぞ。