MLBでファウルボールが女児を直撃した件に想ふ。
軽傷のようでよかったです。
かつて日本では、野球場でガラの悪いヤジが飛び交い、(今の比ではなかったらしい。)時にはファンが選手に襲い掛かることもあったそうな。
今から40年以上前、優勝をかけた甲子園での阪神巨人戦で逆転負けを喫して暴徒化した1000人もの阪神のファンがグラウンドになだれ込み、巨人の優勝セレモニーを阻止し王貞治選手に対し集団暴行を行うという暴挙がありました。
この事件をきっかけに、悪質なファンから選手を守るために防護ネットが張られるようになったそうです。
これが現在は、ファウルボールから観客を守る防球ネットとして機能しています。
確かに、ネットがない方が邪魔ものなく野球観戦に集中できるかもしれません。
ですが、数万人の観衆の中には子供もお年寄りもいますし、何より数時間に渡ってファウルボールに対する集中力を切らさないなど現実的ではありません。
MLBのネットがなかった環境はうらやましくはありますが、日本の現実には防球ネットのある球場が相応しかったと思います。
先日のMLBアストロズ対カブス戦で、ファウルボールが観戦中の幼い女の子を直撃するという事故がありました。
ファウルボールの事故に対しては観客の自己責任…普段はそういう声も聞こえますが、今回は被害者が幼子だということでそのような声が聞こえません。
保護者も試合中ボールの行方から一度も目をそらさないなどと難しいですよね。
残念な面もありますが、今後はMLBでも防球ネットが張り巡らされる方向で進むのでしょう。
子供も安全に観戦できるボールパークを目指すことになるのでしょう。
本当に軽傷のようでよかったですね。