愛は地球を救う?24時間TVに想ふ。
残暑厳しいです。
毎年、お盆が終わり、高校野球が終わると、日本の夏も少しずつ終わりに向かって行きます。残暑はまだまだ厳しいですが、少しは涼しくなり、暑苦しさは薄れてきます。
そんな中、例年通り、暑苦しさMAXなのが日テレ系の24時間TVです。
近所のスーパーへ行っても、しばらく前から、24時間TVの黄色いTシャツを着てアピールをしています。言っておきますが、私は底辺の人間です。決して豊かではありません。それでも、災害等の募金箱をコンビニなどで見かければ、入れなくはありません。お釣りの小銭程度でも、募金をすることで罪滅ぼしでもしたかのような気持ちになり、後ろめたさから解放されます。ところがです。24時間TVに関しては、募金をする気どころか、見る気が起きません。見る気が起きないどころか、見るに堪えません。募金をする気がない。なのに、24時間TVで障害者の日常などを見ると、自分の行動に後ろめたさを感じて辛い思いをするからです。
何故、24時間TVの募金をしたくないのか。
私は底辺の人間です。決して高額所得者ではありません。しかし、出演者の芸能人や、TV局のスタッフは、私から見ると羨ましい限りの高額所得者に見えます。家の近所のスーパーですら、黄色いTシャツを着て募金を募る。そんな状況を日本中に作り出すのであれば、まずは番組を企画し、制作をしている本人たちの募金額を明らかにして欲しいです。
例年、土日の二日間に渡って、24時間放送されます。ですので、一日12時間勤務の二日間。この二日分の給与を募金に充てればいいと思うのです。それが法的に問題があると言うのならば、日頃の給与からこの二日分に相当する金額を募金して欲しいです。そしてその募金実態を、透明性のある形で明らかにして欲しいです。そうしてくれない限り、視聴率を稼ぐという日頃からの経済活動を、より好調な二日間としているように見えるのです。普段以上に稼いでいるように思えるのです。で、日テレに提案ですが、この二日間の営業利益も寄付をし、明らかにしてはどうでしょうか。
芸能人のノーギャラは基本反対。
日テレには、アナウンサーがたくさんいます。彼ら彼女らが、ノーギャラで、自分たちも寄付をしたうえで、番組を通じて寄付を募ればよいと思います。全国の日テレ系列のアナウンサー数は相当なものでしょう。彼らがいれば、芸能人に対してノーギャラで仕事をお願いするという厚かましい行為をする必要はないでしょう。
それとも、人気者の芸能人達に出演してもらい、視聴率を稼ぎたいですか。募金で地球を救うことと、視聴率を稼ぐこと。どちらが大事でしょうか。視聴率を稼ぐというTV局にとっての経済活動は、この二日間を除く、一年中やっておられます。この二日間だけは、経済活動を完全に忘れ、困っている人たちを救うためのボランティア活動に専念されるのがよろしいのではないでしょうか。
どうしても芸能人に出演して欲しい。そのスキルで番組を盛り上げてもらい、視聴率を上げることで募金額を増やし、社会により貢献したい。
とおっしゃられるのであれば、まずは、日テレが会社として寄付をし、社員も募金をし、その額を明らかにするのが先だと思います。時期的には、番組開始よりも前、制作発表と同時に行うのがよろしいのではないでしょうか。例えそれを実現させても、個人事業主である芸能人にノーギャラでの出演交渉はすべきでないと思います。失礼極まりない、厚かましいことこの上ない、非常識にも程がある行為だからです。
ですが、ひとつ提案があります。若手の芸人、芸能人に、ノーギャラでいいから出たい。マラソンだってノーギャラで何百キロだって走りたい。そんな人が大勢いらっしゃるだろうと思うんです。彼らにボランティアでやってもらえればwinwinなのではないでしょうか。
夏の最後の暑苦しさを終えて。
例年の通りの、最後の暑苦しさが終了し、ホッと一息です。近所のスーパーにおいてすら、後ろめたさを感じさせられる、私にとってつらい夏の風物詩がやっと終了しました。
長年続いてきた番組ですから、今後も続いていくのでしょう。ところが、私のような息苦しさを感じている人間は、日本で私ひとりだけなのでしょうか。もしも大勢いらっしゃるようであれば、そのような人間が素直に募金でき、社会貢献できたと後ろめたさから解放されるようなシステム作りに取り組んでいただけないものかと。それが出来ないのであれば、勝手なお願いになってしまいますが、もうちょっとこっそりやっていただければ、後ろめたさも薄れるのですが。
現在のまま、日テレにとっての繁忙期に見えてしまうようでは、偽善番組にしか見えず、募金する気が起きません。不幸な身の上の人をダシにして、経済活動を行っているようにしかみえません。このような考えにいたってしまうと、24時間TVで気の毒な人を見かけても、「募金してなるものか」とむしろ頑なになってしまいつらいです。そして、後ろめたさから逃れるために、見ないように心がけてしまいます。私のような人間が、素直に募金しやすくしてくれると募金額も増えて、お互いにより社会貢献が出来るようになるのではと思うのですが。
私自身がひねくれ者であることは重々承知しておりますが。